スゴ本オフ忘年会に行ってきました〜本を語る行為の魅力について

スゴ本オフ忘年会 2011ベストに行ってきました。

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前回のスゴ本オフ@食べるは、残念ながら子供たちの空手の試合と被って行けませんでした。

しかし、今回も前回と同じ恵比寿のレンタルスペースを借りて、同じように食べたり飲んだりしながらじっくりと好きな本を紹介し合う! しかもテーマは「2011年に読んだピカイチ!」というので勇んで行ってきましたw

飲食しながらということで、いつものようにTwitterで実況できるかな〜と不安だったのですが、進行的には飲食タイムとプレゼンタイムが交互にやってくるので、テーブルの端、つまりプレゼンテーターの一番前に陣取った僕としては、いつもの麹町の会議室よりも本のタイトルとか読み取りやすくてやりやすかったです。プレゼンの時間制限がないので、遠慮無く本のタイトルを聞いたりできるのも有利でした。

詳細については、実況をTogetterにまとめたので、そちらを参照してほしいのですが、今年を代表するベストセラーになった「謎解きはディナーのあとで」もあれば、古典中の古典「千夜一夜物語」(アラビアンナイト)もあるし、演歌コミックもあれば、奈良少年刑務所詩集もあるという、バラエティの豊かさ。

スゴ本オフ忘年会 2011年ベスト

そして、紹介されたすべての本が読みたい! と思わせる楽しさを秘めていました。

毎回参加するたびに、「本について語り合う」ということが、なぜこんなに楽しいのだろう? と不思議に思いますが、この会の魅力の半分は参加する人たちの人間の魅力なのだと気がつきました。どんな本でも、そこにあるだけではただの「モノ」に過ぎませんが、それを読んで理解して共感して咀嚼して、熱く語る人がいるから、その本の魅力が伝わる。

僕は長年「本が好き!」という書評コミュニティをやっていますが、そこでもやはり魅力の源泉は、ひとりひとりのレビュアーさんの文章であったり人柄であったり知的なバックグラウンドであったりします。

本というのは、読者という触媒との化学反応があってはじめて存在の意味がわかるんだなあ、という今更かもしれないことに、感じ入りました。

今回のスゴ本オフのブックシャッフルでゲットしたのはこちら

ゲットできなかったけど、読みたかったのはこちら

読みたい本がいっぱいあって、たいへんだ〜(嬉しい悲鳴)w

 

読書用の付箋の持ち運び方と使い方

突然だが、いまから書評ブロガーをめざそうかと思う。

昔はたくさん本を読んだし、パソ通の掲示板に頼まれもしないのにレビューを投稿したりした。

しかし、仕事の責任が増えたり転職して安穏としていられなくなって、ここ数年は本を読む機会が激減していた。
「時間を無駄にしないで仕事をしなくちゃいけない」という強迫観念が強くなりすぎて、本を読むとか映画を見るといった時間のかかる行為が怖くて出来ない。

もしくは、「読むなら仕事や人生に役立つ本を読まなくちゃ行けない」と思い込んで、本を選べなくなった。本屋に行っても、どの本を買うべきか決められない。TSUTAYAに行っても、どのDVDを借りるべきか決められない。そんな時期が長く続いていた。

(その割に延々と無意味なネットサーフィンに時間を費やしたりしていた。大バカである)

去年から、読書コミュニティ「本が好き!」を本業にできたりスゴ本オフに参加するようになって、誰かが面白がっている本や人から薦められる本を読むようになって、読書量は少し回復してきた。だけど、インプットは増えてもアウトプットが増えない。本が好き!やこのブログに書評とか読書感想文を書いてみたのだが、昔のようにスラスラ書くことができなくて、また、自分の楽しみでなく義務感で書いているようで、あまり積極的になれない。

原因はいろいろあるが、若いときに比べると記憶力が落ちたことは否めない。パソ通時代は数ヶ月前に読んだ本でも、元の本を参照せずに、その本について、次々と書きたいことが浮かんだが、いまは1週間前の本ですら、具体的なことが何も思いつかないこともある。

年を重ねて臆病になったというのもある。間違ったことを書くかもしれない、誰かに突っ込まれるかもしれないと思うと、元の文章を確認しながらでないと文章が書けない。我ながらヘタれになったもんだと嘆かわしい。

それにしても、著名な書評ブロガーさんや本が好き!のユーザーさんたちは、どうやってあんなに的確な書評もしくは感想やエッセイを量産し続けられるのだろう?

不思議に思ってスゴ本のDainさんに教えを請うたところ、彼の秘密を明かしてくれた。彼の日常は仕事も家庭も忙しい。その中で、読書は主に通勤電車の中で行い、気になった箇所にどんどん付箋を貼っていく。そして、毎朝少しずつ付箋を貼った場所を確認して、短い文章を書く。そうして蓄積した文章をひとつにまとめて、ブログに掲載するとのことだった。ちなみに帰宅後の夜は「お酒とゲームの時間」だそうで、あまりブログの作業はしないとのことだった。

齋藤孝や松岡正剛の読書術では、本にどんどんペンや鉛筆で書き込むことが推奨されている。だけど、僕にはそれができない。できれば本は汚したくない。別に古本屋に売るつもりもないし、カバーが折れたりしても諦められるのだが、本文に書き込むという行為はなんだか冒涜的な気がするのだ。

その点、付箋を貼るだけなら気が引けることはない。だけど別の問題がある。どうやって付箋を持ち歩くかだ。

実は、移動中に本に付箋を貼るというのは、以前も試したことがある。だけど、カバンの中に細い付箋紙を入れておくと使う前によれよれのホコリだらけになって、使う気が失せる。本に書き込むのは嫌だが、ヨレヨレの汚い付箋を貼るのも嫌だ。どうにかして、スマートに付箋を持ち歩き、満員の通勤電車の中ですばやく必要な場所に付箋を貼れるようになりたい。

ちなみにDainさんの方法は、持ち歩きながら読んでいる本の見返しに、付箋の束を貼り付けておくというモノ。なるほど、それなら素早く付箋を取り出して貼ることができる。

しかし、ここで僕の悪い癖がでた。どうせなら、もっとオシャレにスマートに格好良くやりたい。誰も見ていないし、誰も気にしていないのに、無駄にこういうことにこだわってしまう。

まず、付箋を持ち歩くケースを調べてみた。ひとくちに付箋といってもサイズはさまざまで、付箋用ケースの用途もさまざまだ。メモ帳代わりの大判の付箋を収納するための専用ケースもあれば、一般的な短冊形の付箋をすばやく取り出すためのデスクトップ・ディスペンサーもある。金属製の名刺ケースがミニサイズの付箋の束を6本並べて持ち歩くのにピッタリということに気がついた人が凄いと思った。

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でも、どれも僕のニーズとは違う。僕は混み合った電車の中で立ったまま、読書のスピードをなるべく落とさずに、流れるようなスムーズさで付箋を貼れる持ち歩き用のケースが欲しいのだ。

そんなケースがあるのか? あったのだ。

住友スリーエムから「ポストイット Flags」というちょっと変わったポストイットのシリーズが発売されていた。そのなかの「シンパック」という製品は薄い紙製ケース兼ディスペンサの中に20枚のポストイットが収納されている。そして、紙製ケースの裏には何度も貼って剥がせる粘着材がついていて、読んでいる本の中表紙や見返しに貼り付けて使うことができる。

(参考)

これほど今回の目的にドンピシャな製品はない。さっそくゲット!と思ったが、どこも品切れ。それどころか住友スリーエムの公式サイトのカタログにもない。どうやらFlagsシリーズはディスコンになってしまったようだ。シンパックのほかにも蛍光ペンのペンキャップが超ミニサイズのポストイットのディスペンサになっているというさらにマニアックな製品もあって面白いのだが、あまりにマニアックすぎてヒットにはならなかったのだろう。

幸いにも、カンミ堂という手帳メーカーから、シンパックと似たコンセプトの「ココフセン 」という製品が出ていた。ココフセンはどこにでも貼り付けられる薄型付箋ディスペンサという点はシンパックと同じだが、付箋が半透明フィルムタイプで、幅6mmの極細付箋も選べるという特徴がある。

さっそく、Amazonで2パックセットで幅6mmのタイプを購入してみた。

6mmタイプのココフセンは、1つのケースに30枚ずつ2セット、計60枚が収納されている。取り出しやすいように一番上の付箋の頭が少しだけ浮いていて、それを取り出すと次の付箋が頭出しされる。非常にスムーズに作業できる。いかにも日本的で緻密なギミックだ。たった数百円の商品にこういう仕組みを作り込んでしまう日本的こだわりには素直に感銘する。

6mm幅ココフセン2パック

 

さて、この超薄型付箋ケースを貼るのはどこが良いか。最初はどんな本でも巻末の裏表紙の見返しに貼ればいいだろうと思っていた。しかし、必ずしもそうではないことが分かってきた。縦書きの本で巻末に付箋ケースを貼ると、付箋を取り出して本文に張り込む作業を左手で行うことになる。ただ貼るだけならなんとかなるが、後述のようにマーカー代わりに貼ろうとすると、不器用な左手では素早く行えない。

なので、付箋ケースは利き腕である右手側の見返しに貼ることにした。縦書きの本なら表紙の対抗ページ。横書きの本なら裏表紙の対抗ページになる。
これなら、満員電車の中で立って読書しながら、すばやく右手で付箋を取り出し貼り込める。

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もうひとつのポイントは本文内の付箋を貼る場所だ。通常は、付箋の頭がページの端から出るように貼る。こうすることで付箋を貼ってある場所をすぐに開ける。しかし、これをやると付箋を貼った状態での本の外観が汚らしくなる。これもまた僕は嫌なのだ。
また、この貼り方は付箋を「ページ」に貼っているので、おおまかな場所はわかるけど、具体的にどの文やどの言葉に自分が反応したかがわかりにくい。
幸いにもココフセンは半透明なフィルムタイプで、しかも6mm幅ならちょうど、文章1行の上に貼ってはみ出さない。つまり貼って剥がせる蛍光マーカーのような使い方ができる。これだと貼ってある場所はすぐにはわからないが、色が派手なので、パラパラめくっていけばすぐに見つけられる。
半透明なので、貼ったままスキャナで取り込んだりiPhoneで撮影しても邪魔にならずに文字が読める。
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こうして、いまのところ理想的ともいえるカンミ堂の「ココフセン」だが、難点もある。ひとつは価格が高めということ。幅12mmだと30枚入りケース×4が2パック計240枚で798円。1枚あたり約3.3円。幅6mmだと60枚入りケース×4が2パック計480枚で1,005円。1枚あたり約2.1円。

これがポストイットの6mmフィルムタイプだと20枚×9束の計180枚が305円。1枚あたり1.69円。もっと一般的なフィルムでない紙タイプは1枚あたり0.5円ぐらいだったりする。僕的には、1冊の本で20枚くらココフセンを使っても40円ぐらいのコストなので「まあいいか」という感じではあるが、自宅内で読む本には通常の付箋を使うなどして、多少コストダウンしようかとも思っている。

もうひとつ気になる点は、ケースの粘着力。けっこう強力で貼った後ずれないのはいいが、カバンの中で強く押しつけられるせいか剥がすときに気をつけないとページを痛めそうだ。まあ、気をつければいいのだが。