新雑誌「アスキークラウド」を電子書籍で読んでみた

2013年7月24日、アスキーメディアワークスから月刊誌「アスキークラウド」が創刊された。ITとビジネスをテーマにした、久しぶりのアスキーブランドの新雑誌である。
 
 
 

久しぶりの本格的なIT雑誌が電子書店で買える

 
かつては、20近くあったアスキーの雑誌も、いまや週刊アスキーとMacPeopleぐらいになってしまって、OBとしては寂しい思いをしていた。角川グループに買収されてからは、あまり派手な話のなかったアスキーだが、今回は角川会長自らが編集主幹となってガンガン切り回しているそうで、かつての栄光よ再び! なんて夢をみたくなってしまう。
 

せっかく期待の新雑誌で知り合いも参加しているので、創刊当日に本屋で買おうかと思ったが、アスキーを卒業してIT業界に身を投じて早9年。今流行(?)の電子書籍(アプリや専用端末)で読んでみることにした。

 

現在のところ「アスキークラウド」の電子版は、Amazon Kindle、BOOK☆WALKER(以下BW)、楽天koboの3つの電子書店で購入できる。今回は、AmazonとBWで買ってみた。BWは角川グループ系の電子書店(※1)なのでアスキークラウドにとってもホーム的な電子書店なのだが、それは別にしてBWのいいところは、Windows PC / Mac用の読書アプリが用意されていることだ。

 
実はAmazonのWindows PC / Mac用のアプリもすでに日本語化されているのだが、いまだに日本のamazon.co.jpで購入した本を読むことができない。今秋にはAppleの新OS「OS X Mavericks」でiBooksのMac版ビューワーが提供される。それまでにはAmazonも日本市場に対応してほしいものだ。
 
 
※1 BOOK☆WALKERは、角川グループだけでなく講談社や集英社など他出版社の書籍も扱っている。

電子雑誌を読むのに最適な端末は?

 
今回、以下の環境で「アスキークラウド」を読んでみた。
 
Amazon
A-① iPhone 4S
A-② Nexus 7
A-③ 第3世代iPad
A-④ Kindle Paperwhite
 
BOOK☆WALKER
B-① iPhone 4S
B-② Nexus 7
B-③ 第3世代iPad
B-④ -
B-⑤ iMac 27inch
B-⑥ iMac 21inch
B-⑦ MacBook Air 11inch
 
AmazonでもBWでも、端末が同じなら読んでいるときの使用感はほとんど変わらない。
 
 
iPhone 4Sは高詳細Retinaディスプレイを搭載しているが、ページ全体を表示している状態では本文を読むのは、よほど若くて目のいい人でない限り不可能だと思う。当然、ピンチやタップで拡大し、タッチでスクロールさせながら読むことになる。つまり、それなりに読めるが快適とはお世辞にも言えない。
 
 AC iPhone
 
 
Nexus 7では画面サイズが大きい分、ページ全体を表示した状態でも読めないことはない。とはいえ疲れてくると拡大したくなる。使い勝手はiPhone 4Sより少しマシといった程度だ。
 
AC N7 01
 
 
 
第3世代iPadは、Retinaディスプレイを搭載した最初のiPadだ。普段はあまりReriaの恩恵を感じないが、アスキークラウドのような雑誌を読むときは、文字がクッキリと表示されて非常に読みやすい。ページ全体を表示しながら、普通の雑誌に近い感覚で読むことができる。
 
AC iPAD3
 
 
Kindle Paperwhiteは、Amazon Kindle専用の読書端末だ。モノクロのE Inkを表示に使用している。E Inkは液晶と違って表示速度が遅いが、書き換えにだけしか電力を使わず、表示中は電気を食わない。なので、バッテリも小さく軽くできるので、非常に持ち運びしやすい。小説やビジネス書を読むにはとても快適な端末なのだが、雑誌を読むのにはあまり向いていない。ページ全体表示はE Inkの表示の美しさからNexus 7に勝るが、拡大表示がページを4分割してダブルタップした場所を拡大してくれるのだが、別の場所を拡大表示したいときは一度全ページ表示に戻らなければならない。まだるっこしいのだ。
 
AC KP01
 
 
iMac 27inchiMac 21inchは、大きな画面で見開き単位で誌面を眺めることができるという点では便利だ。しかし、文字の表示がなんとなくボンヤリしていて、それがちょっと気になる。また、ページめくりが指でできないのは、スマホやタブレットの読書環境に慣れた身には不便に感じる。せめてマウスで画面をつかんでページをめくれるといいと思うのだが、それはできない。なぜかと言うと、BWのアプリでは、ページをつかむのは拡大表示時したときに表示位置を変えるのに使うからだ。ここらへんのUI設計は難しいところだと思う。
 
 
 

MacBook Air 11inchの場合は、見開き全部を表示するとギリギリで読めないこともないが、Nexus 7と同じで目が疲れて長時間はもたない。表示の拡大は三段階にできるが、一段階目がちょうどいい。ページの下1/3が隠れてしまうが、トラックパッドでスクロールできるので快適だ。横方向は左ページの左1/4が隠れてしまうが、iMacのところで述べたマウスで拡大表示中に移動する機能がうまく働いて、慣れるとあまり不便に感じない。
 
 AC MBA01

 

結局一番読みやすかったのは?

 
以上をもとに独善的に「電子版アスキークラウドを読むのに最適な環境」をランキングしてみた。
 
1位 第3世代iPad
 
Retinaの美しい画面表示とiPadの操作性は、雑誌を読む環境としては理想的だ。問題は重くて、片手で持っていると腕が疲れてくること。次の第5世代iPadは、より薄く軽くする方向で進化してほしい。
 
2位 iMac 27inch & iMac 21inch
 
iPadのモバイルとは対極的なデスクトップ環境だが、椅子に座ってリラックスしながら読めるという点で、個人的にはお勧め。
 
3位 Nexus 7
 
片手でいつでもどこでも気軽に読めるのは、やっぱり便利。本日発表された新型Nexus 7は1900×1200ピクセルのHD画面なので、読みやすさはかなり改善するだろう。
 
 
4位 MacBook Air 11inch
 
座る場所さえあれば、まあまあ快適に誌面を読むことができる。MacBook Air 13inchやMacBook Pro Retina 13inchなら、横スクロールの面倒もなくさらに快適だろうが、持ち運びは不便になる。
 
5位 Kindle Paperwhite
 
ここらへんになると、まあ読めないことはない、という感じ。全体表示の文字の美しさから、iPhone 4Sよりは上と判断しました。
 
6位 iPhone 4S
 
iPhoneに関しては多少画面が大きいiPhone 5に変えてもあまり快適さは変わらないのではないだろうか。
 
 
BOOK☆WALKER ↓
NewImage
 
 
 
Amazon Kindle版 ↓

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投稿者:

ともゆき@zubapita

ともゆき@zubapita

作ったモノ 雑誌:月刊アスキー(デスク)、アスキー.PC(副編集長)、インターネットアスキー(編集長)、アスキーPCエクスプローラー(編集長) Webサイト:東京グルメ/ライブドアグルメ、映画を語ろう、本が好き 著書:「Twitter 使いこなし術」「facebook 使いこなし術」 最近は、株式会社ブックウォーカーにて、「BWインディーズ」をやってます。

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