30年ぶりの高校の同窓会で再会した友人が、日能研の「開発本部」で働いているという。
普段は授業は受け持たず、日々、学習問題を作成しているそうだ。
日頃の疑問と不満をぶつけてみた。
今の子供は宿題が多すぎる。なんで、宿題があんなに多いのか?
彼の答えは、
「(子供たちの)趣味だから。好きでやっているから。
日能研では宿題は無理強いしていない。
できる範囲でやらせているが、子供が自分からどんどんやる。
すると親から”宿題が足りない、家でやらせるものがない”という要望がある。
それでまた問題を作る。
先週、夏期特別講習を受け持ってきた。行ったけど、面倒を見る必要がほとんどない。
みんな自分で黙々と勉強してしまうから。
日能研では子供にノビノビとやらせている。結局、彼らは好きでやっているんだよ。」
それは、たしかに自分でできる子というのはいる。
娘の友達にも何人かいるし、空手をやっていても、できる子はどんどん自分で成長する。
でもうちの子はまだ”赤ちゃん”から抜け出せず、学校と塾の宿題の荷が重い。家族で苦労している。
「結局、宿題や勉強なんてコツなんだよ。コツをつかんだ子はどんどんできる。
じゃあ、そのコツをつかむにはどうしたらいいかというと”自立”しかない。
自立と自覚があれば、子供は自分で問題を解けるようになる。
いつ自立するかは子供によって違う。早い子もいれば遅い子もいる。
でも小学生は、いったん自立すれば2ヶ月で偏差値が10とか20上がっていく。
僕らの高校生の頃の偏差値とは違うものだと認識しなければならない。
自立すれば2ヶ月で上がるのだから、親は焦ってはいけない。
ひたすら”自立”のための環境作りをしてあげるしかない。
親への依存度が強い子は、いきなり突き放してはいけない。
そうするとショックを受けてしまうから。
少しずつ手を引いていって自分で考えるように仕向けていく。
小学生のうちに自立できた子が麻布や開成に行く。
でも、中学生で自立して目覚める子もいる。
ある子供は中学受験に失敗して、なんとか入学した私立中でも赤点をとり続けていたが、先生たちが諭し続けて、中学2年生である日突然自覚して、勉強ができるようになった。」
自立と自覚が必要なことは、僕も奥さんも日々感じていた。
だから、日頃から
「お前たちはもう赤ちゃんじゃない、お兄さん、お姉さんなんだから自覚を持て」
と諭したり、夏休み中は、自分たちで朝食を作らせたり、いろいろ工夫をしてきた。
でも、前に進むスピードに満足できず、親として正直焦っていた。
今回、話を聞いてとても救われたのは「焦る必要はない」ということに尽きる。
自立すれば、2ヶ月で伸びる。だから自立のための環境作りに心を配る。
しばらくは、それに専念していこうと思う。
ともゆきさんの呟きに、大変共感しました。
ウチも、♪歩みのノロい〜ものはない〜どうしてそんなにノロいのか〜♪(うさぎとカメ)な気分で幼稚園時代から今に至っています。
「焦らなくていい」
やはり私も長年お世話になっている知育教室の先生に言われて、気持ちを落ち着かせた言葉です。
待てば海路の日和あり。
最近、中学校の見学などを通して、少し自覚が芽生えてきたなと感じられるようになってきました。
日々変わってゆく子どもを見ていられることは、無上の喜びですね。
苦労も絶えませんけども(^^)