【読書メモ】実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ

 あまりこういう本は好きじゃないと思ってたのだけど、読んでみたら面白かった。

「こういう本」というのは、俺はこんなにいっぱい本を読んでいるぞ。俺と同じように、たくさん本を読むには、俺の編み出したこの方法を実践しなさい。

 というよような本。正直、本をたくさん読もうとすれば、速く読めばいいだけ。この本も、メモ取りながら、1時間30分くらいで読んだ。もっと速く読む人も大勢いると思う。

 でも、実は本書は「こういう本」ではなかった。

 ここで一応語られている多読の方法論は

 (1) 同時並行で複数の本を読み進める。

 (2) 生活の要所要所に本を配置しておく。

の2つに過ぎない。

 あとは、何が語られているかと言えば、冒頭の無駄話を除くと、多読することの意味、どんな本を読むべきか、そして書評を書く価値と方法論が書かれている。そして、終盤には筆者がお勧めする本の短い書評が60本以上掲載されている。

 筆者の読書に対する真摯さや、ある種にプライドは尊敬に値する。

 小説などフィクションは読まないけど、安易なハウツー本や自己啓発本や入門書は読まない。

 重厚な経済ルポや古典戦記やサイエンス・ノンフィクションを読みまくることで、精神を鍛えて、明日を切り開く地力を養う。

 安易なハウツー書や入門書、金儲け指南書などを読んでいても、この閉塞感から抜け出すことはできない。近視眼的なモノの見方を直すこともできない。

 夢見る力を養い、その気概を持ち、それを実現するための戦略を練る。

 これが良質のノンフィクションを多読する最大の効果効能、目的かもしれない。

 この熱意に触れ、「よし、俺も本をいっぱい読んで、書評書くぞ!」と前向きに感化されること。本書の価値はそこにある。


実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21 B 135)

  • 成毛眞
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 760円

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投稿者:

ともゆき@zubapita

ともゆき@zubapita

作ったモノ 雑誌:月刊アスキー(デスク)、アスキー.PC(副編集長)、インターネットアスキー(編集長)、アスキーPCエクスプローラー(編集長) Webサイト:東京グルメ/ライブドアグルメ、映画を語ろう、本が好き 著書:「Twitter 使いこなし術」「facebook 使いこなし術」 最近は、株式会社ブックウォーカーにて、「BWインディーズ」をやってます。

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