お台場ガンダムと最新ガンプラに日本の未来を見た

7月 12th, 2009

「ガンダムってどのくらいの大きさ?」「18メートル」「18メートルって家より大きい?」という日頃の息子の疑問を解決するべく、昨日(7月11日)に正式公開された、お台場の実物大ガンダムを見に行ってきた。

 実物大ガンダムの評判は、正式公開前からネットを賑わせていたので期待していたのだが、実物をこの目でみると、まさに感動モノだった。

 巨大なガンダム像というのは、実物大でなければ、けっこう例がある。ただ、それらはデカいというだけで、プロポーションとか、質感とか、ディティールは残念なモノばかりで、「所詮、アニメと現実は違うモノ」という諦めの上に立脚した存在だった。それはガンダムの形だけを真似た、パチモンだった。

 しかし、お台場ガンダムは違った。アニメの世界を現実の世界に完璧に再現しようという熱意が全身に満ちている。都立潮風公園の入り口ですれ違った帰る人が「なんだかCGみたい」と感想を述べていた。いや、実際、最初に遠景に立つ、ガンダムの後ろ姿をみたとき、ふつーにCGにしか見えなかった。現実世界にアニメの質感が混じり込んでいる、自然であるが故の違和感。こんな体験初めてだ。

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 30年前に、大河原邦夫がデザインし、安彦良和ら人気アニメーターが命を吹き込み、ホビージャパンのガンプラジオラマや、OUT別冊のガンダムセンチュリーによってイメージを増幅され、カトキハジメによってリファインされた宇宙世紀の人型ロボット。そのプロポーション、質感、ディディールが、限界まで再現されていた。凄いのは大きさではない。アニメやイラストによって、ファンの心の中に構築されたガンダムのイメージを立体化しようとした、そのクレイジーなまでの情熱が凄いのだ。

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 帰りに息子がオフィシャルショップに寄りたがったが、残念ながら整理券をあらかじめゲットしていないと入場できない。しかたないので、お台場のトイザらスで144の1スケールのガンダムのプラモデルを買って帰った。

 28年前、最初に発売されたガンダムのプラモデルも144分の1スケールだった。値段は300円。今回の「HG UNIVERSAL CENTURYシリーズ」は同じ144分の1ガンダムでも、まったくの別物だった。とても子供のオモチャとは思えない、膨大な部品点数。小さな部品は、指の先でつまむのすら困難で、「これなんてミニチュアアート?」といいたくなるほど。アニメのガンダムのプロポーションを余すことなく再現している上に、手や脚や首や腰がかなりの自由度でスムースに稼働する。アニメの名シーンを無改造でもなんとか再現できるほどに。

 そんな複雑なプラモデルなのに、驚くほど簡単に組める。接着剤も塗装も無しに、説明図通りにやれば1時間ちょっとで完成。昔の144分の1モデルは、接着と塗装で丸一日はかかった。プロポーションを改造して直していたら、1週間かかることだって。

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 お台場の1分の1ガンダムにしても、144分の1のガンプラにしても、たかが、ガンダムになんというクオリティ。ここまでやっちゃうのは、それぞれのやったの人の個人の才能以上に、日本人全体に通じる、徹底的な「こだわり」を感じる。

 来年には、中国が日本を抜いて世界第二位の経済大国になるという。世界における日本の相対的な地位はどんどん下がっていくと危惧されている。しかし、この世界でもまれに見る「こだわり気質」がある限り、世界からリスペクトされながら存在し続けることができるのではないか?

 エコノミックアニマルから、サブカル&テクノロジーパラノイアへ。そのほうが、江戸以来の日本人気質にあっていて、楽しい気がする。

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カテゴリー: アニメ, 日記

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