本が好き!:自然は美しいだけじゃない「ホタルの歌」
7月 2nd, 2009
四国の徳島県の美郷村の小学校で唐突にはじまった、原田先生と子供たちのホタル研究。
「ホタルはいつ頃から飛び始めるのか?」 「何を食べるのか?」 「どんな場所を好むのか?」 「昼間はどこにいるのか?」 「どんな種類があるのか?」
そんな疑問を解決するべく、原田先生と子供たちは研究グループを結成し、村の川の探索とホタルの飼育に挑戦し、試行錯誤を繰り返す。
研究グループは、まずは本や図鑑で知識を仕入れる。ところが本に書いてあることが全部真実ではなかった。「ホタルの卵は白いアワにつつまれている」という解説を信じて、一生懸命探し、やっと見つけて大切に育てて孵したところ、それはシロオビアワフキという、ホタルに似た違う昆虫だったり、ホタルはきれいな水辺にしか棲まないとされているが、きれいではない田んぼのふちにヘイケボタルがいることを発見したり。幼虫は水中生活すると信じて、ゲンジボタルの幼虫を溺死させてしまったり。
さまざまな紆余曲折の中で、次々と新しい発見をし、子供たちも成長を重ね、ついに研究グループは、徳島県内の小学校が競い合う発表会で研究成果を発表して一位になった。
本書は1971年の学習研究社より発行され、38回も版を重ねたロングセラー。1998年に絶版となったが、2008年に未知谷社から復刊したものだ。
今読んでも、古さは感じない。TVや新聞や本で得た知識で満足せず、自ら体験することこそ、自然を考えるのに一番大事なことだと教えてくれる。
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- 原田一美
- 未知谷
- 1890円
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