Twitterと政治ワークショップに参加してきた

 昨夜、六本木のGLOCOM(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)で行われた、「Twitterと政治」ワークショップに参加してきた。

 Twitterは速報性とクチコミの影響が広がる速さにおいて、いま最も熱いソーシャルメディアとして注目されている。特にオバマ大統領も使っているとか、今回のイランの暴動で反政府側のメディアとして活用された、民主党の逢坂誠二議員が党首討論を実況中継するなど、単なるライフログだけでなく、政治やジャーナリズムを大きく変えるメディアとなるのではないか、と言われている。

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 政治の迷走が続く日本においても、Twitterを使いこなす国会議員が登場したことで、ちょうど盛り上がりつつあった日本のTwitter界隈においても、いままで政治的な発言をしなかったブロガー、ツイッタラーたちが、Twitterと政治について積極的な動きを見せ始めた。

 先週の土曜日には、午前中にTwitterとジャーナリズムを考える集まりが、夜にはイラン人留学生に事情を聴く集まりがTwitter上で呼びかけられ、それぞれ開催された。それに続いて、今回はGLOCOMにおいて、今回のワークショップが行われた。

 パネリストは以下の4人。

・Twitter上の実況中継が「Tsudaる」という動詞にまでなったTwitterジャーナリズムの先鋒である津田大介さん

・Twitterと政治、ジャーナリズム、イラン情勢などについて精力的に情報を発信している山崎富美さん

・国際大学GLOCOM 主任研究員の庄司昌彦さん

・Twitterを使いこなす自民党の国会議員である橋本岳さん

 橋本岳さんは、慶応SFC出身というだけあって、ITリテラシーに長け、古い国会議員のイメージとはかけ離れたスマートなイメージ(ホームページはいかにも自民党若手議員という感じだけど)。もう一人のTwitter議員である逢坂議員がパソ通の猛者であったのとある意味対称的だ。

 ワークショップの内容は

・Twitterの状況まとめ(山崎さん)

・ソーシャルメディアと政治の関係(庄司さん)

・イラン情勢とソーシャルメディア(山崎さん)

・米国政府や政治家のTwitter&ソーシャルメディア利用状況(庄司さん)

・日本における、政治とジャーナリズムとTwitterと「Tsudaる」(津田さん)

といった感じで報告が行われ、橋本議員とパネリストたちのディスカッション。参加者との質疑応答などが行われた。

 一般参加者側も、Gizmode Japan編集長で小鳥ピヨピヨのいちる氏、Geekなぺーじのあきみち氏など、普段は政治的な発言などしていないようなIT系ブロガーたちが集結。Twitterと政治に対する期待と関心の高さを感じさせた。

 内容は完全にニュートラルなもので、イラン情勢においても日本の事情においても、どこかの勢力に与するような発言は一切なかった。興味の焦点は、Twitterによって乖離が著しい政治家と僕ら有権者の間がより身近になり、より気軽に、積極的に関係を持てるようになるかどうか、というところだったと思う。

 実はすでにブログをやっている議員は多いが、まだTwitterの存在は議員の間ではほとんど知られていないこと。Twitterは「指で語る」技術が必要になるため、多くの国会議員にはそこがハードルになるだろうということ、政治家は人前で話すのは得意なのでニコニコ生放送は利用しやすいこと、公職選挙法改正は自民党内で法案をまとめて提案したが、一部議員の反対で通らない状況であることなどが橋本議員から説明された。

 実を言うと、このワークショップの一番の収穫は、「政治家って気軽にアクセスしていいし、できるものなんだ」というのがわかったことだ。

 橋本議員は、「政治家も生身の人間であることを知って欲しい」「問題があったら気軽に提案や相談してほしい」「ホームページには事務所の電話番号も書いてある」といった趣旨のことを述べていたし、会場にいた元政府職員の方からは、「総理府メールマガジンのアンケートフォームは、かなり上の人まで目を通しているので、そこにアウトプットする手もある」という情報提供もあった。

 いままで、日本の多くのネットユーザーは、政治と無関係、無関心だった。しかし、その無関心が今の政治の混乱の原因のひとつかもしれない。

 Twitterをきっかけに、政治を考え語ることがもっとカジュアルになって、もっとみんなが責任をもって行動にするようになる未来。このワークショップは、その未来が始まるきっかけになるのではないか。そう感じるほど、熱くて真摯な夜だった。

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仕掛け人の黒坂さん(左端)、津田さん、橋本さんらを囲んで、政治や政治家生活について、盛り上がった懇親会。

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投稿者:

ともゆき@zubapita

ともゆき@zubapita

作ったモノ 雑誌:月刊アスキー(デスク)、アスキー.PC(副編集長)、インターネットアスキー(編集長)、アスキーPCエクスプローラー(編集長) Webサイト:東京グルメ/ライブドアグルメ、映画を語ろう、本が好き 著書:「Twitter 使いこなし術」「facebook 使いこなし術」 最近は、株式会社ブックウォーカーにて、「BWインディーズ」をやってます。

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