Mac OS X Leopardがいろいろ調子悪い。動作が重くて不安定。HDDを現在の500GBに換装した直後は快適になったのだが、その後またどんどん酷くなっている。
特にMail.appが完全に腐っている。起動してから使えるようになるのに、1分以上かかる。年中動作が止まってレインボーカーソルが出る。ATOKで入力途中で止まる。メールサーバへの接続に失敗することも多い。先日、とうとうメールボックスが壊れた。MobileMeとGmailはIMAPで使っていたから問題ないが、POPで使っていたアカウントのメールがみんな失われた。
なにしろ、10.0のころから、アップデートを続けているからいろいろ膿や澱がたまっている。いままで、だましだまし使ってきたがもう限界だ。きれいにすることにした。
(1) POPアカウントをGmailに統合。
GmailはPOPアカウントのサーバに自動的にメールを取りに行く機能がある。これを使ってIMAPに対応していないメールアカウントは全部、Gmailに集約することにした。Gmailはスパムメールやウイルスメールもフィルタリングしてくれるので、一石二鳥。
(2) 不要な振り分けルールとフォルダを削除。
LD時代に社内で膨大なMLを受け取っていた名残で、膨大な振り分けルールとフォルダが残っていたが、あらかた削除。振り分けたまま読まないメールも多いし。今後はスマートメールボックスで振り分けずに、必要なメールを抽出することに。
ちなみに、Mail.app上でフォルダを削除しても、グレイアウトするだけで消えないことがある。こういうときは、ターミナルかFinderで~/Library/Mail/Mailboxesの下にある空のフォルダを削除して、Mail.appを起動しなおせば消える。
(3) メールボックスを再構築
Mail.appのメールボックスの検索インデックスはオープンソースのデータベースソフトsqlite3のDBファイルになっている。場所は”~/Library/Mail/Mailboxes/Envelope Index”
Mail.appを閉じてから、ターミナルを開いて
$ sqlite3 ~/Library/Mail/Mailboxes/Envelope \Index
$ sqlite3 ~/Library/Mail/Envelope \Index
で開き、
sqlite> vacuum;
とやると、数十秒から数分で再構築が終わる。sqlite3から出るときは
sqlite>.exit
でOK。念のため”Envelope Index”をバックアップしておいたほうが良いかも。
(4) プラグインをアップデート
Mail.appを便利に使うためのプラグインを入れているが、それが古くなっているのもクラッシュの原因かも? と考えてアップデートすることにした。
僕が使っているプラグインは以下の2つ。
・WideMail
http://www.daneharnett.com/widemail/
Mail.appのウィンドウを横に3分割し、左からメールボックス一覧、メールの件名一覧、メール本文の順に並べてくれる。いまどきの横長ディスプレイで使うと、効率よくメールチェックができる。こいつは、古くなっていたのでアップデート。
・StopFold
http://ichiro.nnip.org/osx/StopFold/
Mail.appが送信メールを勝手に途中で改行入れて切っちゃうのを止める。これは2006年で更新がとまっているが、Leopardでの動作は確認されている。
(5) 信頼性のないSSL証明書を自動的に信じるようにする。
Gmailでときどき、「この証明書は信用できない」と警告がでる。メールサーバにインストールされている証明書が不適切な設定になっているらしい。おまけにもう1件、証明書が駄目なサーバがある。いちいち「信用しますか?」「OK」とかやっていたのだが、面倒なので、デフォルトで信用することにした。やり方は、警告が出たときに詳細を表示させると、設定を変える機能が現れるので、それを変更するだけ。
上記5つの設定をしたところ、Mail.appは生まれ変わったように快適になった。起動するとすぐに使える、というのはメールみたいな基本的なツールにとって、とても大切なことだな、と実感した。