こんなものいらない:国が作るマンガ・アニメ・ゲームの殿堂

5月 20th, 2009

 これは酷い。景気てこ入れの名の下に、またもや安易なハコ物行政が横行している。

日本が世界に誇る「メディア芸術」と位置づけ、その発信拠点として「国立メディア芸術総合センター」を東京都内につくる。アニメ「つみきのいえ」と映画「おくりびと」が米アカデミー賞を受賞したことを弾みに、日本発の新しいアートの旋風を巻き起こすねらいだ。

 国がアニメやマンガに特化した施設をつくるのは初めて。センターではアニメなどの映像作品を鑑賞したり、マンガを読んだり、ゲームを体験したりできる。政府の新経済対策の一つとして、設立に向けた予算117億円を盛り込んだ。交通の便がよい東京都心に施設を建てる方針だ。

[From asahi.com(朝日新聞社):アニメやゲームに国の「殿堂」 東京都内に設立構想 - 文化]

 こんなもの作って喜ぶアニメ・ゲーム業界の人など、どこにもいないだろう。麻生政権の自己満足土建屋のふところを満たすだけだ。

 「センターではアニメなどの映像作品を鑑賞したり、マンガを読んだり、ゲームを体験したりできる」って、誰がこの施設を必要としているのか? ぜんぶ自宅かネカフェでできることじゃん

 177億円もつぎ込む前に、過酷な労働環境や低賃金が問題になっているアニメーターや漫画家の状況をなんとかしろよ! と言いたい。人材不足に起因する作品のクオリティ低下は、アニメ・ゲーム業界に長く横たわる深刻な問題だ。これを放置すれば、いずれ業界の衰退が起こるだろう。クール・ジャパンとか言ってはしゃいでいる場合じゃない

 もしくは、著作権保護と2次創作の両立とか、海外での海賊版問題とか、やるべきことは山積みだ。そういう面倒な問題には目をつぶり背を向けて、簡単だけど意味のない施策でアキバ系の人気取りだけやろうとしている。

 100歩譲って、こういう文化宣伝施設を作るとしたら日本国内ではなく海外に作るべきだろう。それによって、海外マーケットの開拓が多少なりとも容易になる。でもまあYouTubeがあれば、そんなものいらないか。

 なぜ、日本の政治や行政はこんなに愚かなのか? ついでにだが、こういう記事を無批判で掲載する朝日新聞のセンスも、ちょっと信じられない。

 この話は、すでに旧聞に属するかもしれないが、僕がいまごろ知ったということは、ほかにも知らない人がいるかもしれないので取り上げておきました。

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カテゴリー: アニメ, 日記

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コメントフィード3件のコメント

  1. かげちよ

    まぁ、橋とか道路を作るより面白いのではって思うんですけどね。
    失敗するかもしれないですけど・・・
    テレ朝では批判的にコメンテーターが騒いでますよ。

  2. tomoyun

    かげちよさん

    >まぁ、橋とか道路を作るより面白いのではって思うんですけどね。

    個人的には首都圏の3環状道路とかのほうが、「面白い」です(インフラに萌えちゃう性質なので)w

    今、読み直してみたら、クール・ジャパンが「ジャパン・クール」になってたので直しました。恥ずかしい……。

  3. asedf

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