Mac:怒濤の新製品ラッシュ。Mac mini最強伝説の始まり?

 最近は、MacBookやiPhone/iPodなどのモバイル製品のニュースばかりだったAppleが、ようやくデスクトップの新製品をリリースした。

 今回は、Mac Pro、iMac、Mac miniの3つが同時に発表。さらに、AirMac ExtremeとTime Capsuleがデュアルバンド化。MacBook Pro 15インチもアップデートされた。

ニュースリリース

アップル、コンシューマ向けデスクトップラインをアップデート

アップル、新しいMac Proを発表

 Mac Proは、Intelの新CPUアーキテクチャ「Nehalem」を採用した。昨年11月に発売された「iCore 7」と同じアーキテクチャだが、サーバ用に強化されたXeon X5500/X5300を採用している。X5500は今月29日発売予定だったが、Mac Proは1週間後に発売されるという。例によってIntelのApple向け特例が適用されたのか? X5500/X5300は4コア × ハイパースレッディングで仮想8コア。X5500デュアルCPUモデルでは、仮想16コアという、なんだか凄く景気の良い感じのスーパーマシン。

 iMacは、アーキテクチャを昨年秋に発売したMacBookシリーズに合わせ、GeForce9400MをGPU内蔵型チップセットとして採用。ここまでは予想通りの進化。特徴的なのは、上位機種のGPUの多彩さで最上位機種では1TFLOPSの演算能力を誇るATI Radeon HD 4850を採用。後述のFireWire800の採用も含めて、MacのBoot CampでWindowsゲームをしたいというニーズや、一部のプロユースにも対応した。

 個人的に最大の注目はMac miniだ。人気のある機種なのに、なかなか新機種が出ない。ご存じ、一辺約16.5cm、高さ約5cmという超小型Mac。インテルMac miniの初代(Core Duo)が発表されたのが2006年3月。次のCore2 Duo版が2007年8月。今回のPenryn+GeForce9400Mを搭載したのが3代目。1年半に1回しかモデルチェンジしないコンピュータというのも珍しい。

 長く待たせただけあって、今回のMac miniは注目点が多い。

【注目点】

(1) 値下げ。PowerPC版Mac miniが登場したときは、G4-1.25GHzの下位モデルが5万9800円で、史上もっとも買いやすいMacとして注目を集めた。しかし、インテル版は値段が引き上げられ、スペックの見劣りする下位モデルでも7万円台後半と、お買い得感は減少していた。今回の下位モデルは、上位モデルと同じ2.0GHzのCPUで6万9800円。しかも、この下位モデルでもApple StoreのBTOでプラス16,950円で2.26GHzのCPUを選べる。史上、もっともコストパフォーマンスの良いMac miniだ。

(2) FireWire800搭載。FireWireは、PCユーザーにはIEEE1394、ソニーユーザーにはi.Linkの名前で知られる機器接続インターフェイスだ。FireWireはアップルが開発したもので、ちょっと前まで、一般向けMacがFireWire400(400Mbps)、プロ向けモデルはFireWire800搭載と決まっていた。iPodの初期モデルはFireWire400専用だった。かつてはPCとAV機器の標準インターフェイスとなることを期待されていたFireWireだが、Appleが使用料金を各メーカーに課す方針を出したため、全マザーボードへの標準搭載をIntelが取りやめてしまった。さらに理論値で480Mbpsの転送速度を誇るUSB2.0が現れてからは、AppleとMacの周辺機器以外の標準採用例はほとんどなくなってしまった。実はFireWire400は理論値で劣っても、CPU負荷が低いために実質の転送速度はUSB2.0より速い。そのためMacユーザーはいまだにFireWireを選ぶ人が多い。しかし、3年前にiPodがUSB2.0専用となり、昨年秋のMacBookもUSB2.0だけになったことから、「FireWireは消滅する」とみんなが思った。

 ところが、今回発表されたiMacとMac miniには、FireWire800が搭載されていた!(もちろんMac Proも)。これによって、転送速度の速いFireWire800を採用した外付けHDDが増えて値段が安くなれば、Mac miniの使い道は増える。僕のように、Mac miniを自宅サーバの候補として考えている人間にとっても、FireWire800の採用は嬉しい驚きだ。

(3) デュアルディスプレイ対応。なんと今回のMac miniには、小さなボディにmini-DVIとMini Display portという2種類のディスプレイコネクタを搭載。2つ同時に使えばデュアルディスプレイが可能だ。デュアルディスプレイといえばMac。Macといえばデュアルディスプレイ。MacはWindowsよりもかなり前、1987年のMac IIから本格的なマルチディスプレイに対応していた。現在も液晶を内蔵したMacBook系やiMacも外部出力ポートを備えていて、デュアルディスプレイが可能になっている。ただ、Mac miniだけが対応していなかった。それが今回対応したことで、ここでもMac miniの可能性が広がった。

(4) USB2.0 × 5ポート。USBポートは常に不足がちだ。Mac miniは、せっかく本体がコンパクトなのだから、なるべくUSBハブはつなぎたくない。そんなMacユーザーならではの美意識をよくわかっていらっしゃる! 外付けHDDをWireFire800で、キーボードとマウスをBluetoothでつなげば、5つのUSBが全部空く。iPhone、プリンタ、カードリーダーをつないでも、まだ2つあまるぞ!

(5) Snow Leopardレディ。次期Mac OS X 10.6 Snow Leopardでは、CPUだけでなく、ビデオ表示用のGPUも演算に使うことができるようになる。いまどきのGPUは3D表示やHD動画表示のために、CPUとは方向性の異なる強力な演算機能を備えてる。しかし、それらは3DゲームやHDビデオなどのマルチメディアコンテンツの再生以外では宝の持ち腐れだった。Snow leopardでは、たとえばTVで録画した動画をiPod/iPhone用に圧縮するときに、強力なGPUの力を借りることができる。だけど、もともと強力なGPUを積んでいなければ、借りることはできない。

 今回、ほかのMac同様にnVidiaの強力なGPU内蔵統合チップセットGeForece 9400Mを採用したことで、今年発売されるはずのSnow Leopardの実力を生かせると期待できる。

(6) メモリ4GB対応。先代のMac miniは、チップセットが古いこともあって、最大2GBのメモリしか詰めなかった。今回のMac miniは、MacBookと同様に4GBまで搭載できるという。実は、2月にひっそりとアップデートされたMacBook(白)は、4GB SO-DIMMを2枚積めば、問題なく8GBまで使えると言われている。もしかすると、今回のMac miniも8GBまでいけるかもしれない。

 うーん。自宅サーバに使っているPowerMac G5(2.0GHzデュアル)を売り飛ばして、Mac miniにリプレースしようかな?

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投稿者:

ともゆき@zubapita

ともゆき@zubapita

作ったモノ 雑誌:月刊アスキー(デスク)、アスキー.PC(副編集長)、インターネットアスキー(編集長)、アスキーPCエクスプローラー(編集長) Webサイト:東京グルメ/ライブドアグルメ、映画を語ろう、本が好き 著書:「Twitter 使いこなし術」「facebook 使いこなし術」 最近は、株式会社ブックウォーカーにて、「BWインディーズ」をやってます。

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