なんと、1975年の創業以来初めての大型人員削減。
ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)は22日、最大で全従業員の約5%にあたる5000人を削減すると発表した。世界景気の悪化でIT(情報技術)関連需要は低迷が続くと判断。2008年10―12月期決算で純利益が前年同期比11%減るなど業績不振も顕著
さらにGoogleも減益。
インターネット検索最大手のグーグルの業績拡大に急ブレーキがかかった。投資先企業の評価減が響き、2008年10―12月期の純利益は大幅減。売上高は前年同期比18%増の57億ドル(約5070億円)で、増収率は初めて2割を割り込み過去最低の水準になった。NIKKEI NET(日経ネット):国際ニュース-アメリカ、EU、アジアなど海外ニュースを速報
しかし、Appleは、まだ伸びていた。
当四半期の売上高は過去最高の101億7,000万ドル、純利益も過去最高の16億1,000万ドル(希薄化後の1株当り利益は1.78ドル)となりました。前年同期の業績は、売上高が96億ドル、純利益が15億8,000万ドル、希薄化後の1株当り利益が1.76ドルでした。アップル、第1四半期の業績を発表
ただし、過去3年間に四半期ごとに急進し、倍以上の規模となったMacの売上げ台数は、前の四半期より9万台ぐらい減った(前年同期との比較では約21万台増えているが)。今回の大恐慌で、ビジネスを主戦場とするマイクロソフトは大きな打撃を受けた。ホビーやクリエイティブをメインのマーケットするアップルも、それなりに不況の影響を受けて少し減速したのかもしれない。
逆に成熟市場と言われていたiPodが過去最高の売上げを更新している。音楽産業は不況だと言われて久しいが、大恐慌下でもiPodが売れ続けるということは、音楽産業は内部的には不況でも、外部の経済状況の影響は受けにくいということなのか。経済的に辛いから、みんな音楽、映画、読書という安い娯楽に流れているのか。
さらにiPhoneも436万台も売れて、App Storeで有料/無料のゲームソフトがダウンロードされまくっている。
エンターテインメント分野への展開に成功したかどうかが、今回のMSとAppleの明暗の分かれ道だったようだ。