仮面ライダーキバは80年代ATG映画の香り?

1月 21st, 2009

 日曜日に放映された仮面ライダーキバの最終回を、今日の明け方にようやくチェックした。前半は見てない回もあったのだけど、後半は頑張って全部見てみた。

 この作品で9作目となる、テレビ朝日系で放映されている「平成仮面ライダー」シリーズは、子供向け番組の範疇に縛られながらも、昭和の仮面ライダーとはひと味ことなる、ちょっと凝ったSFドラマを展開している。

 今回の「キバ」は、ヴァンパイアの仮面ライダー的解釈である「ファンガイア」という怪物種族との戦いを描いた。主人公が実はファンガイアと人間のハーフ、という設定は、吸血鬼ハンターDやブレイドでお馴染みのもの。

 ユニークなのは、キバに変身するナイーブな主人公・紅渡(くれないわたる)が活躍する2008年と、その父親である奔放な天才・紅音也(くれないおとや)が活躍する1986年が、目まぐるしく入れ替わりながら同時進行で描かれること。1986年といえば、ボクは大学生。そのころの音楽やファッションがけっこう細かく再現されていた。

 物語の最大の焦点は、いかにして紅渡が誕生し、キバの力を受け継いだか、という謎。物語の前半で主要な登場人物のほとんどが出揃う。しかも、2008年の状況設定があるから1986年の結末は簡単に類推できる。しかし、どのようなプロセスによってその結末に落着するかは、わからない。

 1986年の出来事が2008年においても微妙に異なる形でリフレインしながら伏線を展開し、あるときは期待通りに、あるときは思わぬ形で収斂しながらストーリーは進んでいく。この伏線のまとまり具合がけっこう気持ちよかった。前々作「仮面ライダーカブト」、前作「仮面ライダー電王」も面白かったけど、伏線のまとめ方はちょっと甘かった。「キバ」で、多数のサブストーリーをきちんとまとあげた脚本家井上敏樹の職人技はたいしたものかも。

 もうひとつ面白かったのは「恋愛」が物語の主要な要素だったこと。2008年編でも1986年編でも、かなり微妙な三角関係や恋愛がいくつも展開する。一番凄かったのは、心優しいドジっ娘として登場した2008年編のヒロインの変貌の過程。主要視聴者の幼稚園・小学生男子は、幼くして女の怖さを思いっきり刷り込まれたことでしょう。やられ役の怪人(ファンガイア)の純愛を描いた話も、主人公達が絡まないまま、男女の地味だけど可愛らしい恋愛模様が描かれ続け、そこだけ妙に80年代ATG映画ぽかった。これに限らず平成仮面ライダーは、制作陣が趣味で作ったようなシーンがいろいろ面白くて、ついつい見てしまう。

 あと、1986年編のファンガイアのクイーン・真夜役の女優さんが、謎めいた可愛らしさで凄く良いなと思ったらプラトニックセックスの人でした(つーか、後半見続けたのは、ほとんど彼女ほか計4人のヒロイン陣目当て)。

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カテゴリー: 日記

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