僕らが夢見た未来
12月 19th, 2008
来年1月のMacworldでは、ジョブズの基調講演は行われず、また、Appleの参加も今回が最後になるという。もはや祭りは必要ないのだ。
S・ジョブズ氏、Macworldでの基調演説は見送りに–アップルの参加も最後に:ニュース – CNET Japan
Appleは米国時間12月16日午後、2009年1月のMacworldは、IDG World Expoが主催するイベントに参加する最後の機会となることを発表した。さらにAppleは、通常はJobs氏が行う基調演説を、マーケティング担当シニアバイスプレジデントのPhil Schiller氏が行うことになると明らかにした。
アップル、Macworldでは目立った発表なしか–Mac miniとiMacのリニューアルのみとなる可能性も:ニュース – CNET Japan
Appleは、通常はコミカルで有能なアシスタント役を演じることに徹していたSchiller氏を、今回はJobs氏と入れ替えて登場させることで、多くの成果が得られるかもしれない。そして、いわゆるMacの熱狂的ファンにとっても、最後にもう1度、Jobs氏に賞賛を浴びせる機会が開かれることになる。多くの人々は、新製品やコミュニティーを求めて、Macworldへと来場するが、非常に多くの人々は、ほかでもないJobs氏の講演を見るためにやって来るのだ。
もはや「熱狂的なMacファン」っていう言葉じたいが空疎な気がする。
僕は1990年以来Mac(とWindows)を使い続けているけど、Macをとりまく状況はまるで変わってしまった。かつては、Macユーザーであるということは、ある種の覚悟を必要とした。MS-DOSマシンにないメリットを享受するかわりに、互換性に関するデメリットを自分で乗り越えなければならなかった。そういう自分の選択に対する覚悟の反動のひとつとして「熱狂的」な態度を示す人たちがいた。
その後、Windowsの進化によってMacならではのメリットは一時期凄く少なくなったけど、Mac OS XとIntelアーキテクチャの採用という2つの大きな転換によって、Macを使うメリットは再び大きくなって、逆にデメリットはほとんどなくなってしまった(ハードの選択肢が少ないということを除けば。でも、現行のラインナップに大きな不満はない。Mac miniさえアップデートしてくれればね)。
もはや、Macを使うことに覚悟も気合いも要らない。熱狂的になる必要もない。ただ、使えばいい。
その代わり、Macについて熱く語ることもなくなった。それは、Internetについて熱く語ることがなくなったのと同じことだ。今はまだ、iPhoneについて熱く語ることがまだあるかもしれない。それもあと数年のことだと思う。
MacworldにAppleが参加しなくなることは、パソコン雑誌がもの凄く減ってしまったのと同じで、自然の流れだ。僕らはコンピュータとネットワークを誰もが使いこなせる未来を、ずっと夢見てきた。その夢見た未来が本当にやってきた。
これは喜んでいいことなんじゃない?
さて、次はどこに行こうか。








