久しぶりに健康診断をうけ、その結果が先日出た聞いてきた。会社を辞める1年前に診断を受けて以来なので、3年ぶりぐらいだ。
「血圧OK。心電図OK。肺のレントゲンOK。B型肝炎とC型肝炎OK…」と項目が次々とクリアされていく。
ところが、「 HDL(善玉)コレステロールは61(mg/dL)で普通なんだけど、LDL(悪玉)コレステロールが239でかなり多いんだよね…」
HDLの基準値は40〜77。LDLの基準値は70〜139なので、100も基準をオーバー。HDLは体内の余分なコレステロールを回収してくれるから「善玉」と呼ばれるわけだが、LDLの量が多すぎるとHDLが回収しきれない。
医者が言うには、LDL÷HDLが2.0以下が基準なのに対し、僕は239÷61=約4.0。つまり基準値の2倍。コレステロールを下げる薬を飲んだ方が良いというのだ。
しかし、メタボの罠―「病人」にされる健康な人々 (角川SSC新書)(大櫛 陽一)によれば、
しかし、LDL は悪玉ではなく体にとって最も必要なコレステロールなのである。肝臓で約8割が作られ、血液を通じて必要な組織に配布される。前身の細胞膜、神経細胞、ホルモンの材料なのである。
日本人の死亡率のトップはガンであるが、コレステロールが少ないとガン死亡率が増加することが知られている。
(中略)
心血管系疾患にのみ注目すると、総コレステロールの増加に伴って、死亡率が増加する。(中略)しかし、総コレステロールが低くなるほど、ガン、肺炎、不慮の事故(自殺を含む)など、その他の死亡が増える。
日本人は、総コレステロールが低いほうが、死亡率が高いというのだ。しかも、
コレステロール低下薬の副作用発生率は、新薬申請試験中の半年で10〜30%と報告されており決して少なくない。
ともある。これでは、安易に薬を飲むわけにはいかない。
とはいえ、総コレステロール量300以上という僕の値は、この本の資料を見ても尋常ではない。
そこで、「食事療法と運動による改善を試みて、2月の始めに再検査。その結果で考えよう」ということにした。
実は、夏に腰を悪くして以来、ずっと運動ができなかったのが、先月末からまた少しずつ走れるようになってきていたのだ。
食事については、そんなにコレステロールが高いものばかり食べていたわけではないし、夜中に食べる習慣もほぼ無くなったのだが、仕事に詰まると甘いチョコをストレス食いする癖がある。まず、それから改めることにした。朝食で卵焼きやシシャモが出たときも避けよう。
問題は、お昼の「大盛り」を止めるべきかどうか。
大盛りにしないと、夕方お腹が空いて、つい間食しちゃうんだよね。それくらいなら……。
メタボの罠―「病人」にされる健康な人々 (角川SSC新書)(大櫛 陽一)
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