MobileMeの苦境
8月 19th, 2008
先日、既存ユーザーに30日間の無償期間をサービスしたMobileMeが、再び60日間の無償期間を提供する。
.MacからMobileMeへの移行が難航していることが理由だ。
.Mac から MobileMe への移行作業が当初の予定よりも難航し、今までサービスの向上を目指し努力してまいりましたが、今後もまだ解決しなければならない問題がたくさんあると認識しております。ご迷惑をおかけしているお詫びとしまして、MobileMe メンバーシップを無償で 60 日間延長させていただきます。
個人的には、.MacからMobileMeに移行して困ったことは、最近はない。
難儀しているのは、Google AppsのGmailがときどく止まることぐらいだ。
ちなみに、AppleのWebサービスの多くは、Apple自家製のWebObjectsで構築されている。.MacもMobileMeもそうだ。
WebObjectsはCocoaフレームワークを使用した柔軟で効率のよいWebアプリケーション開発環境で、NeXT買収後の過去10年間のAppleの大躍進を支えたキーテクノロジーのひとつだといえる。
AppleがNeXTを買収したころは、WebObjectsの運用環境は1本700万円もしたが、その後7万円台に値下げされ、Mac OS X 10.4 Tigerからは無償の開発ツールXcodeに付属するようになった。現在はLeopard用のWebObjects 5.4.1が最新版で、ちゃんとアップデートが続けられている。Apple自身がWebObjectsの最大ユーザーなので、そのあたりは怠りないというわけだ。
Apple Store、.Mc、iTunes Music Storeと、次々とAppleがWeb上の新サービスを提供できてきた理由の1つにWebObjectsの生産性の高さもあったはずだ。
今回のMobileMeの一連の障害で、AppleのWebサービスは、初めての苦境に陥っている。
これを機会にユニークな独自技術であるWebObjectsが見捨てられるなんてことにならなきゃいいのだけど。
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