Google Maps ストリートビューがもたらすもの

8月 7th, 2008

ちょっと乗り遅れたけど、Google Maps ストリートビューの話。

あちこちでサービスの是非が議論されている。

自分の家の目の前をストリートビューで確認した上で「よかった、自分は写っていない」と胸を撫で下ろす人と、「悔しい!写っていなかった!撮影に来ると知っていたら、絶対に写り込みにいっていたのに!」という人。

後者の中には、もしかしたら、「Googleへ報告」ボタンを押して「僕の顔だけボカシを外してください!」なんていうリクエストを出す人もいるかもしれない(笑)。

nobilog2: イノベーションの葛藤.

 

はいはい。僕は後者です。我が家の前の道路も実家の前の道路もGoogleの調査対象からハズされていました。凄く悔しい(笑)。

もうね、マジに「なぜウチの前を撮影しない!」って苦情を投げようかと思いました。

↑なつかしい六本木ヒルズ。こういうとき上を見上げられるといいな、と思う。

誰でも思いつくモノではイノベーションはおきない

 奥さんによると、昨日、幼稚園のママ友が偶然自宅がストリートビューに写っているのに気がついて、焦っていたそうです。

 「洗濯物が写っているの! 洗濯物はまだいいんだけど、物干し竿の先が曲がっているも写っていて、貧乏な家みたいに見えるのが厭。そのうえ、おじいちゃんが屋根に布団を干してたのよ!」

この奥さんは「Google」マークを付けたクルマが家の前を通るのを目撃していたという。なんか羨ましい。

 「アパートの店子の女性が下着を無神経に干しているのが写ったらどうしよう! 私のだと勘違いされるのがイヤなのよ!」

 という別のママもいたという。

 「でね、なんで住宅街までやる必要があるのかしら? って話になったの。大通りだけでいいじゃないって」

 「あと、悪用する人がいるんじゃないかって」

 2ちゃんねるでも同じことを言っている人がいた、何人か。

 「住宅街は必要ない」という人は、「用途が想像できない」ということだ。でも、誰でも想像できる用途のものではイノベーションなんか起こせない。賛否両論でるような、衝撃的なものこそ世の中を変えていける。

 悪用論については、「悪いコトするやつはなくてもほかの手段でやる」と言っている人がいた。ただ、テクノロジーは行為のハードルを下げるから、いままで面倒でやらなかった人も悪事に走らせる危険性はあると思う。でも、同様に、良いことに応用する人も出てくる可能性もある。

 結局、1つのテクノロジーが世の中を良くする可能性と悪くする可能性は同じようにある。でも、悪くなる可能性があるから使うなという「予防原則」的な考え方は、社会を停滞させていくだけだ。

 まずはみんなで使ってみる。使ってみて不都合があったら直していけばいい。

 そうそうすぐに破滅的な事態になるわけじゃないから。

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カテゴリー: Google, IT技術、業界

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コメントフィード5件のコメント

  1. nobi

    tomoyunさん、
    Google carが来ていると知ったら、めちゃくちゃいい笑顔で写っていそうですよね(笑)

    最後のイノベーティブな技術へのアプローチ、私もまったく同じ考えです。
    悪用する人は、なんでも悪用する。
    悪事脳の人が、何か悪いことを発見、発明する前に、世の中をどんどんおもしろくしちゃって、えー、こんな素晴らしいテクノロジーをわざわざ悪事のために使っているの?
    そんなこと考えている時間がもったいないし、そんな発想しかできないあなたがかわいそう、と思えてしまうような社会にできないですかね?

    ところでビッグニュースです。
    Street View、当然ですが、見上げることもできます。

    方法は簡単で、画像をマウスでドラッグする。
    QuickTime VRと同じ要領です。

  2. tomoyun

    nobiさん、おはようございます!

    >そんなこと考えている時間がもったいないし、そんな発想しかできないあなたがかわいそう、と思えてしまうような社会にできないですかね?

    悪いコトする人にも2種類いますよね。できごころとか、やむをえず、という人と、浅田次郎みたいに負の情熱をもってやる人。後者は確信をもってやっているから、止めようがないかも。

    うー、危険な企画を思いつきました。「浅田次郎に聞く。あなたが現役だったらGoogleのテクノロジーをどう使う?」
    大がかりな経済詐欺も手がけてたらしいから、かなり怖い意見が聞けるかもしれません。
    ケビン・ミトニックとか、フランク・W・アバグネイル(キャッチ・ミー・イフ・ユーキャンのモデル)とか、Googleの各テクノロジーをどう見ているのかな? 気になります。

    >方法は簡単で、画像をマウスでドラッグする。
    >QuickTime VRと同じ要領です。

    おお! 本当だ。感動しました。ありがとうございます!

    ところで、アップルはなぜMac OS X用のQuickTime VR Authoring Toolを提供しないんですかね? みんなどうやって作っているんだろう?

  3. tomoyun

    せっかくなので、あちこちに行って、空を見上げてきました。

    Google Maps ストリートビューで空を見上げてみた

    楽しんでいただけたら、幸いです。

  4. keii-i

    いやぁ~実際に自宅が鮮明に曝されて
    しかも家族が写りこんでいたりすると、
    肯定的な気持ちなんて吹っ飛ぶもんですぜ。

    カメラ据えた位置が高いから、歩行者目線なら見えない塀の向こう側とかね。

    Googleの対応も、ぼかし入れなおすではなくて
    単にそのポイントの画像を削除するというものだし
    (そこだけ抜けるのも変だけどさぁ~)

    うちの周りを、あやしい人物がうろうろしていれば、それなりに警戒もしようはあるけど
    「お、この家は侵入しやすいな」とか、ネットの向こう側のことは知りようも無く。

    過剰な予防原則はともかく、たとえばモデル地域を作って
    十分に周知させてから、目立つGoogle車で撮影し、是非と問うて
    ノウハウを蓄積してからサービスを開始するとか、やりようはあったと思うが
    Google先生、焦りすぎ。という気がしないでもない。

  5. tomoyun

    keii-iさん、こちらにもコメントありがとうございます。

    実際に体験された人ならではのご意見ですね。

    画像削除のやり方とかも、かなり荒っぽいのは、Google的にもまだ、試行段階にあるということだと思います。

    >たとえばモデル地域を作って

    それも一案なんですけど、それだと面白さもリスクも伝わらないのでは。
    正直、自分の身になってみないとわかなないことでしょうし。
    こんだけ大規模にいきなりやったから、こんだけ騒ぎになって、みんなに考えるきっかけを与えたともいえるのでは。

    問題は、現状でどのくらいのリスクがあるかわからないことですよね。
    カーナビでもかなりリアルな情報をその場にいかなくてもわかりますが、
    ストリートビューは生の映像が元になっているから衝撃がでかい、というのもあると思います。

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