感情を理解するロボットの登場
BBCによると、イギリスの大学で感情を理解するロボットが開発されたという。
The Heart Robot could be among the first robots to signify a new era of “emotional machines” used for medical treatment and enjoyment, according to one of its inventors.
本当に「感情をもったロボット」が登場したとき、あなたはどうしますか?
「人型」の意味するもの
残念ながら、最初に“感情を持つ”ロボットを作ったのは日本ではなくイギリスだった。
鉄腕アトムなどロボットをテーマにしたマンガやアニメがあったから、今の日本の二足歩行ロボットの盛況があるのだとよく言われる。アシモの開発者とかが、アトムを見たのが原体験と発言するのも紹介されている。
でも、その原体験が向かった先は主に「二足歩行」「人間型」という見た目であって、感情を理解するという部分では目立った研究発表はなかった。日本人はオタク要素が強くてオモチャ的な興味が先行したということだろうか?
逆にキリスト教圏である西欧では、心を持つロボットの研究は「神の領域」として禁固があるんじゃないかと思っていたが、そうでもなかったのか。
感情を持つロボットの持つ問題
脳も一種のコンピュータだと思えば、いつかは感情をプログラミングすることができてもおかしくない。CPUやメモリの性能がもの凄い勢いで進化していること思えば、ハードウェア面での障壁はそれほどないのかもしれない。
ヒト脳内の神経細胞数を 1011 個、
1 個の神経細胞上のシナプス数を 104 個として、
仮に 1 シナプス当たり 1 bit を割り当てると、
脳の持つ記憶容量は
1011 個 x 104 個 = 1015 bit = 100 TByte.
そろそろ2TByteのハードディスクが出そうなご時世である。100TByteの記憶容量実現もそう遠くないだろう。
記憶容量と感情はどう関係するのだろう? 感情は経験に左右されるから、やはり人並みの感情を実現するには人並みの記憶容量が必要な気がする。
で、人並みの感情をもつロボットが現れた場合、ぼくらはそれをどう扱うのだろう?
古くなったクルマやパソコンみたいに乗り換えたり、捨てたりというのはやっぱり心が痛む気がする。
Macを買い換えるたびに「システム移行」ユーティリティでデータの移行をしてきたけど、おんなじように、「記憶移行」ユーティリティとか使うのかな?
あと、ふるいロボットのアップグレードテクニックを紹介する「ロボット・バリバリチューニング」とか「記憶バックアップ活用テクニック」なんて本が売れたりして。