Macを買ったら入れるソフト- (3) Windows環境編
5月 2nd, 2008
Mac OS Xは、Windowsとの互換性が高い。Windows用のディスクやUSBメモリを読み書きできるし、LANでつながればファイル共有やプリンタ共有を相互にできる。データの互換性はほとんど問題ない。
しかし、世の中にはWindowsでしか利用できないソフトやサービスもある。「初音ミク」のような製品や各種フリーウェアだ。動画サービスのGyaOもMac対応を表明しているものの、いまのところWindows限定だ。また、Internet Exploerでないと利用できないWebサイトもまだ少数だが存在する。
こういう場合は、WindowsをMacの上で動かしてしまえばいい。
MacでWindowsを使う場合は、3種類の方法がある。
- Mac OS XとWindows OSを切り替えて使用する(Boot Camp)
- Mac OS X上の仮想マシン上でWindows OSを動かす(Parallels、VMWare)
- Mac OS X上でWindowsアプリを動かす(Cross Over)
それぞれに一長一短があるので比較してみよう。
| ソフト名 | Boot Camp | Parallels Desktop for Mac | VMWare Fusion | CrossOver Mac |
| Windowsのインストールディスク | 必要 | 必要 | 必要 | 不要 |
| Mac OS Xとの同時使用 | × | ○ | ○ | ◎ |
| 動作速度 | ◎ | ○ | ○+ | △ |
| HDDのパーティション | 必要 | 不要 | 不要 | 不要 |
| Windowsとの互換性 | ◎ | ○ | ○ | △ |
| Direct X | 制限無し | Direct X 8.1(一部制限有り) | Direct X 9.0(一部制限有り) | Direct X 9.0(一部制限有り) |
| Boot Campパーティションからの起動 | - | ○ | ○ | × |
| 搭載メモリの目安 | 512MB以上 | 2GB以上 | 2GB以上 | 1GB以上 |
| 価格 | -(Mac OS X Leopardに付属) | 14,800円 | 13,500円 | 11,500円 |
| アマゾン価格 | - | 12,632円 購入ページ | 10,782円 購入ページ | 8,985円 購入ページ |
http://www.apple.com/jp/macosx/features/bootcamp.html
Mac OS X Leopardに標準で搭載されている機能。「Boot Campアシスタント」で、MacのHDDにWindows用のパーティションを作成し、作成したパーティションにWindows OSをインストールできる。
Mac OS XのインストールDVDには、Macのハードウェア(iSightカメラやBluetoothなど)をWindiowsで利用するためのドライバが収録されている。それをインストールすれば、WindowsからMacのハードウェアの性能をフルに利用できる。ハードの性能をギリギリまで使うゲームをするならBoot Campが最適だ。
Mac OS XとWindowsの切り替えは、「システム環境設定」(Windowsでは「コントロールパネル」)内の「起動ディスク」を使って、再起動しなければならない。
データの交換は、Windows側のパーティションを「FAT32」にしておけば、Mac OS X側からWindows側のファイルを読み書きできる。
http://www.runexy.co.jp/products/parallels3-mac/
Mac OS X上に仮想PCを作りだし、そこにWindowsをインストールして使用する。以前、Power PCの時代にあった「Virtual PC」と似ているが、インテルMacでは、CPUがWindowsと同じなので、通常のPCに近い速度で動作するのが特徴だ。
Windowsは、ひとつのウィンドウ内で独立したアプリケーションとして使用できるほか、フルスクリーンで使用したり、「コヒーレンス」モードでは、WindowsをMac OS Xと融合させ、WindowsアプリもMacアプリと同じように使用できる。Mac OS XのExposeにも対応している。
ファイルの共有は、ネットワークの共有フォルダのような扱いで、相互からアクセスできる。さらにWindows側のデスクトップとMac OS X側のデスクトップも融合できる。ここまでやると、完全にWindowsのアプリをMacのアプリと同様に利用できる。
ただ、2つのOSを同時に利用するので、メモリは大量に必要だ。Windows XPを快適に利用するには、Windows XP専用に512MB程度のメモリを割り当てる必要がある。Mac OS Xやほかのアプリの動作に必要なメモリも考えると、最低でも2GBはMacに搭載する必要がある。
アップデートが頻繁で、進化が速く、Webサイトでどんどん新しいバージョンが公開される。英語版ではβ版の公開も行われている。
http://www.vmware.com/jp/products/fusion/howto-buy.html
http://www.act2.com/products/fusion/
Mac用のWindows環境としてはParallelsよりも後発だが、PC用の仮想環境としては老舗のVMWareによる製品。基本的な製品コンセプトや機能はParallesとほとんど同じ。ただし、以下の点が特徴となっている。
- デュアルコアに対応
- 64ビットに対応
- Direct X 9.0に一部対応
- Windows以外のOSも積極的にサポート
ユーザーの評価では、Parallelsよりも高速だとする声が多い。
http://www.netjapan.co.jp/r/product_mac/item006/system.php
ほかの製品とは異なり、WindowsのOSを使わないで、Windows用アプリをMac OS X上で動かしてしまうという野心的な製品。もとはLinux上でWindowsアプリを動かすための「Wine」というオープンソースプロジェクトの成果を取り込んで製品化したもの。Windows OSを使用しないので安上がりでかつ。メモリの消費量も少ないのが利点。その代わり、互換性はほかの製品より低い。とはいえ、ビジネス系のアプリケーションはたいてい動作する。Direct Xにも一部対応し、最新の6.3では、「初音ミク」も動くようになった。
予算があまりなくて、目的のソフトが動けば良いという人は、有力な選択肢となるだろう。
動作確認済みソフトの一覧(英語版だが一太郎なども入っている)
MacのキーボードでWindowsを使う
MacでWindowsで使うとき、意外に問題になるのがキーボードの違いだ。MacとWindowsのキーボードは配置が微妙に異なる。また、ショートカットもMacのCommand+Cが、WindowsではControl+Cになるなど作法の違いもある。この差を吸収してくれるドライバがあるので、ぜひインストールしたい。
http://www.trinityworks.co.jp/software/index.php
トリニティワークスソフトウェア社のAppleKシリーズは、もともとWindows PCにMac用キーボードをつなげて使うためのドライバだったが、Boot CampやParallelsの登場で脚光を浴びた。
現在は、Boot Camp用、Parllels用、VMWare用にそれぞれ製品が販売されている。
CommandキーでWindowsのショートカットが利用できるなどの機能があり、これがあれば、Windowsに慣れないMacユーザーもストレスなくキーボードを使える。
MacのMighty MouseをBoot Campで使うためのドライバも別途販売されている。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se394317.html
フリーウェアのWindows用Macキーボードドライバ。Boot Camp、Parallels、VMWareで利用可能。
Mac固有の各種キーをWindows向けに割り当ててくれる。
http://www3.cnet.ne.jp/yokomizu/kbdapple.html
フリーウェアのWindows用Macキーボードドライバ。Boot Camp専用。
Macで使うWindowsはどれが良い?
Windowsは種類が多い。現状では、2000とXPとVistaの3種類が使われているが、2008年5月現在に購入できるのはXPとVistaだけだ。
| OS名 | ヨドバシ価格 | アマゾン価格 |
| Windows XP Home Edition SP2 | 25,000円 購入ページ | 22,500円 購入ページ |
| Windows XP Proffesional SP2 | 35,500円 購入ページ | 31,875円 購入ページ |
| Windows Vista Home Basic SP1 | 27,090円 購入ページ | 24,381円 購入ページ |
| Windows Vista Home Premium SP1 | 31,290円 購入ページ | 28,161円 購入ページ |
| Windows Vista Business SP1 | 39,690円 購入ページ | 35,721円 購入ページ |
| Windows Vista Ultimate SP1 | 40,740円 購入ページ | 36,666円 購入ページ |
XPは2001年夏に発売されたOSで、それまで家庭向けのWindows 9x系と企業向けのWindows NT系に別れていたWindowsをひとつに統合した。ゲームやホビーなど家庭向けの機能を、企業向けの強固で安定した環境で使える画期的なOSだった。その後、セキュリティ面を中心に強化した版がService Packとしてリリースされ、現在はSP2が販売されており、今月中にSP3のアップデートがダウンロードできるようになる。
Vistaは、2007年2月に一般向け発売が開始されたXPの後継OS。開発が難航して、当初予定されていた機能の多くが省かれた上、XPとソフト面でも操作面でも互換性が低く、動作が重く不安定なため、普及が遅れている。大幅にチューニングされたSP1が最近リリースされた。
Microsoftは、Windows XPの販売を6月30日までとしているが、低価格モバイルPC向けに限っては、2010年6月30日までOEMライセンスを延長すると4月4日に発表した。小売りパッケージ版のWindows XPの販売が延長される予定はいまのところない。つまり、Windows XPを使いたいなら、いまのうちに買っておかなければならない。
Windows XPとWindows Vistaのどちらを使うべきなのだろうか?
Vista SP1は、かなりチューニングされているとはいえ、相変わらず重いし、リソースも多量に必要とする。一方、XP SP3は、SP2に比べて10パーセントも速くなっているというベンチマーク結果も出ている。
また、今現在、Vistaでないと困るという状況はまったくない。マイクロソフトによるXPのサポートはあと3年で終了すると思われるが、個人的には20年Windowsを使っているがマイクロソフトのサポートを利用したことは一度もないので、あまり関係ないと思っている。
Windowsのインストールディスクを持っていない人は、いまのうちにWindows XP Home Editionを1本買っておくほうがよいかもしれない。なお、Boot CampやParallelsでインストールできるのは、通常版のみでアップグレード版は使用できない。
XP Home EditionとProffesionalの違い
XPのHome EditionとProffesionalは何が違うのだろうか?
実は、Mac上で使う分にはほとんど違わない。Windows XP Professionalの代表的な特徴は以下の通り。
- デュアルプロセッサ対応
- リモートデスクトップ(外部からのリモート利用)
- NTFSにおけるファイル暗号化
- ユーザー別のファイルへのアクセス制限
詳しくはマイクロソフトの機能比較ページを見て欲しい。
ちなみに、現在のCPUはデュアルプロセッサならぬデュアルコアが主流だ。XP Home Editionでは使えるCPUの数は1つに制限されているが、コア数の制限はない。なので、デュアルコアはXP Home Editionでも性能を発揮できる。
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