食べログの中の人に会ってきました
4月 17th, 2008
成功の秘訣
4月15日に、「食べログ.com」を作った村上敦浩氏に取材してきました。月刊アスキーで連載中の「ネットビジネス新流儀」の仕事です。

2000年から2001年にかけて東京グルメを作ったときは、僕はそのコンセプトに確信を持っていたんだけど、残念ながら作らせてくれたアスキーでも、2004年に買収してくれたライブドアでも、「ユーザーがコンテンツを作る」というコンセプトの意味を理解してくれた人はいませんでした。
とくにライブドアでは、「コミュニティをやりましょう」といって合流したのに、実際に社内で期待されていたのは「ぐるなび」みたいなWeb 1.0型のグルメサイトで、一方でボランティアで力を貸してくれる常連ユーザーさんたちは使いやすいグルメコミュニティを望んでいて、そのギャップを埋めるために苦労しすぎて、しかも関係ない仕事もいろいろしなくちゃならなくて、すり減って力尽きてしまった、というのが今だから言える2004年夏の営業譲渡から2006年夏にライブドアを退職するまでの事情でした。
2006年のライブドア事件直後くらいから「Web 2.0」とか「CGM(コンシューマ・ジェネレーテッド・メディア)」という言葉が業界で流行して、社内外での風向きは変わったんだけど、逆に自分の中で「俺は本当にわかっているのか?」と疑問が出てきて、「ほかのCGMサービスを作っている人はどう考えているのか」ということが凄く知りたくなりました。
僕にとって、「人に話を聞く」=「インタビューする」ということなので、当時ビジネス向けにリニューアルした古巣の月刊アスキーに「CGMサービスの創始者にビジネス化の秘訣を聞く」というインタビュー企画を持ち込んで実現したのが、現在の連載なわけです。
1年ちょっとにわたって取材を続けてきた結果をまとめると、「ああ、(当初の)俺は間違っていなかったな」というのはわかった(笑)。
では、なぜ大成功まではいかなかったか*1といえば、初志貫徹できなかったから。「やっぱり高いお金出して買って貰ったものだから、ある程度要望に応えなきゃいけない」とか、「東京グルメがなくなったらユーザーも困るのだから、ある程度は受容してくれるだろう」とうまく調整で乗り切ろうとした。そこで、自分が変節していることに気がつかなかった、ということが最大の敗因。
「CGMにユーザーからクオリティの高いコンテンツを提供してもらうには、共感してもらえる志が大事」と僕は言ってきましたが、そもそも自分がお金で魂を売っていたということですね。orz
村上さんはとても良い人で、「いろいろ参考にしちゃってごめんなさい」なんて言ってくれたけど、東京グルメがあってもなくても、彼は結局正しい方向を探り当てることができたろうし、ひとつのコンセプトをきちんと貫く努力を継続できたことこそ、彼の素晴らしい才能だと思う。
僕が途中で妥協してしまった同じ困難を、彼は突破した。だから僕は彼を凄く尊敬します。
食べログの将来のビジョンも含めてお話してもらい、本当に正しい方向を向いているな、と思いました。
今後もどんどん成長を続けていくんではないでしょうか。
彼がいかに、アスクユー(東京レストランガイド)やlivedoor グルメ(東京グルメ)という先行者を追撃し、超えていったか。その戦略と戦術については、5月24日発売の月刊アスキー7月号にてあきらかにします。みんな読んでね!(宣伝)
livedoor グルメもリスタート!
さて、同じ4月15日をもって、僕と四川赤熊猫さんは、livedoor グルメの運営から離れました。まだメールアドレスは残っているんですが、机と入館証は返却してきました(僕は週に1回しか行ってなかったし)。
livedoor グルメは、新スタッフのもと、4月21日に大幅リニューアルをして、新たなスタートを切ります。
僕が言うのもなんだけど、しがらみのない新たなスタッフが新しいビジョンにそってlivedoor グルメを運営していくことは、本当に必要なことだったと思います。
もちろん、新livedoor グルメはクチコミサイトとして、より強化され、完成度の高いものになるはずです。
フレッシュなスタッフによる、フレッシュな新livedoor グルメに、僕はすごく期待しています。
*1 一応、自分が請け負っている間に単月黒字まで持ち込んだので、大失敗ではない、と思う。














