HD DVDが負けた3つの理由

2月 25th, 2008

麻倉怜士が分析–HD DVDはなぜ負けたのか? 歴史的考察:レビュー – CNET Japan

「新世代、大容量ディスクHD DVDが製品として東芝から登場したのは2006年の春。登場から約2年という月日でその市場は幕を閉じた。大容量、ハイビジョン録画というコンセプトはBlu-rayと同様ながらも、なぜHD DVDは負けたのか? 麻倉怜士氏は、AV業界の規格戦争にまつわる3つの法則をHD DVDにあてはめ考察している。」

さすが、麻倉さん。非常に明解に分析している。
理由は3つ。

  1. 常に勝者は長時間メディアである
  2. いち時代を築いたメディアは新世代に継続しない
  3. 墨守の姿勢からは、新技術が生まれない

特に3つめが大事。
メーカーは、特許の旨みを知っているから、自分たちの権益を死守しようとする。
でも、そこで守りに入った瞬間に、本当に突き抜けたイノベーションは起こせなくなる。
盛者必衰とは、良く言ったものです。

「DVDまで振り返れば、CDと同じ12mm厚のソニーMMCDは、革新的な0.6mm厚のDVDに破れた。そして、革新的な0.6mm厚を実現した東芝が、新世代DVDにおいて墨守派となり、権勢永遠を目指し、同じ構造を継続した。
 しかし、新世代DVDではソニーが革新的な0.1mmの大容量ディスクで攻撃、墨守の東芝HD DVDは粉砕された。」

SD対MMCDなんて、製品化以前の争いだったから、僕も忘れていましたよ。
そこで、これに相当しそうな過去の対決を表にしてみた。

用途 勝者 敗者
ホームビデオ VHS β
カムコーダー 8mm VHS-C
ポスト・カセットテープ MD DCC
ビデオディスク LD VHD
ポストLD&ポストCD SD MMCD
ポスト5インチFD 3.5インチ FD 3インチ FD

こうしてみると、CD、DAT、miniDVには、ライバルはいなかったんでしょうか?

ご存じの方がいたら、教えてください。

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カテゴリー: IT技術、業界

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コメントフィード4件のコメント

  1. みしぇる

    CDは、当時東芝がDAD(Digital Audio Disk)を開発していたのだけど、ソニーにすり寄った、んじゃなかったでしたっけ?

    MMCDでは、逆にソニーが東芝(のDVD)に妥協した(符号化方法を取り入れさせるという、事実上の意味はないが、メンツだけは立つ方法)。麻倉さんはMMCDはDVDに負けた、って書いてますけど、そもそもMMCDは、少なくともまともには発売されてないんじゃなかったですか? 負けると思ったから事前にすり寄ったわけで、「負けた」という表現はどうなのかと思います。まあ、水面下の統一競争で負けた、という意味ではそうかもしれませんが、それは今回の、市場でガチンコ勝負して負けた、というのと同列ではないと思います。

    いずれも事前に片方がすり寄ったのでうまく立ち上がった。ということを、東芝の人は本当によくわかっているはずなのに、今回はすり寄れなかったのは、やはりDVDの成功体験(とそのうまみ?)が大きすぎたのでしょうかね。

  2. tomoyun

    みしぇるさん

    コメントありがとうございます!

    >CDは、当時東芝がDAD(Digital Audio Disk)を開発していたのだけど、ソニーにすり寄った、んじゃなかったでしたっけ?

    へー、やっぱ、東芝とソニーは企画技術で争う星の下に生まれたんですね。。

    >MMCDでは、逆にソニーが東芝(のDVD)に妥協した(符号化方法を取り入れさせるという、事実上の意味はないが、メンツだけは立つ方法)。麻倉さんはMMCDはDVDに負けた、って書いてますけど、そもそもMMCDは、少なくともまともには発売されてないんじゃなかったですか? 

    そうですね。発売はされていないと思います。
    たしかに、ほかの「勝ち負け」と一緒にするのは、妥当ではないかも。
    まあ、コメントをまとめた記事みたいだから、そこらへんはアバウトかも。

    >やはりDVDの成功体験(とそのうまみ?)が大きすぎたのでしょうかね。

    やっぱ、一度天下を取っちゃうと、その快感が忘れられないとかw

    当時、トップ会談までして破談になったのは、ビックリしました。

  3. みしぇる

    すみません、記憶をよく思い出してみると、
    DADは東芝さんの独自規格ではなかったかも
    しれません。

    まあでも、この業界によくある「技術的に優れているものが
    敗退する」というパターンが今回は踏襲されなかったのは
    よかったです。

  4. tomoyun

    >すみません、記憶をよく思い出してみると、

    なるほど。
    DADという名前は、たしかに通称っぽいかも。

    >まあでも、この業界によくある「技術的に優れているものが
    >敗退する」というパターンが今回は踏襲されなかったのは
    >よかったです。

    はい。「技術的に優れている」ことが「売りやすい」に直結しないのが、
    難しいです。

    イノベータやアーリーアダプタは、技術的な部分に着目するけど、
    マスであるフォロワーは、技術的な話題は面倒がる傾向がありますからね。

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