プリンセス チュチュ

知られざる名作

ニコニコ動画で、素晴らしいMADムービーに出会った。

YouTubeでも鑑賞できる。

ただし、画質は圧倒的にニコニコ動画が優れている。
歌詞職人が、原語と日本語の対訳で歌詞をつけてくれているので、もっていない人もニコニコ動画のアカウントをとることをオススメする。

プリンセスチュチュ

元になっているアニメは、プリンセスチュチュプリンセスチュチュ-Wikipedia
2002年から2003年にかけて、ケーブルTVやUHF局でひっそりと放送された作品のようで、知名度は低いが、ニコニコ動画のコメントなどを見ていると、一様にそのクオリティの高さを賞賛している。

Wikipediaより
「日本のテレビアニメ史上ではおそらく初めてバレエとクラシック音楽を物語全体の原動力として用いた作品。特定のクラシック曲(の一部)に主人公の姿を投影させ、それをBGMの枠を超えたライトモティーフとして物語を組み立てていく手法が、ここまで全面的に取り入れられたものは実に珍しい。」

Amazonより
「OPはチャイコフスキーの胡桃割り人形がフューチャーされた素敵なスコアーで、是非フルトラックで聞いて頂きたい。作品全体も『白鳥の湖』を原典としつつ、そこにオリジナルストーリーを幾重にも重ねた魅力ある物語に仕上がっている(正にtutuの意味そのもの) 秀脱なのは様々なクラシック音楽を実に注意深く作品中に導入している点だろう。音楽が見る者の心に共振し、感動を呼ぶ効果を、これほどエレガントに表現しているアニメを見た事が無い。」

原案の伊藤郁子氏(アニメーター。セーラームーンシリーズなどの作画監督)は、幼い頃にチャイコフスキーのバレエ音楽を何度も聞きながら王子様の物語を想像した。その体験を元に、10年の歳月をかけて構想し映像化した作品だという。

残念ながら、国内ではDVDはすでに絶版になっているようで、Amazonでは、新品も中古もエライことになっている。YouTubeに第一話が分割アップされていたので、鑑賞したが、これがもう素晴らしく、やっぱり、名作はきちんと大画面でみなきゃいかん!とDVDの1巻目(CD付き限定版)をプレミア付きで購入してみた。

プリンセスチュチュ 1(un)< 初回限定バレエ音楽収録CD付>

収録されている1話から5話を見た感想は、ニコニコ動画のコメントにあったけど、「良質な大人のための童話」だというもの。本当にていねいな作り。クラシックのBGMが心地よい。
ファンタジーと童話が好きなすべての大人にオススメしたい。

もちろん幼い子供がみても十分に楽しめる作りで、うちの子供(5歳)も夢中になっていた。
去年バレエを始めた娘のさくらは、バレエが上手な美少女でセカンドヒロインの「るう」がお気に入り。すでに「るう」になりきっている。

「戦いもの」が大好きな息子の直也は、興味をもたないかな? と思ったら、なんと、さくらよりも夢中。彼の好きな中世ファンタジーの匂いをかぎ取っている様子。

僕はセーラームーンは見たことないのだけど、娘に付き合ってプリキュアはときどき見ている。
毎週事件を解決することで、世界に散逸した宝のかけらを1つずつ取り戻し、失われた宝の復活を目指すという物語構造は、プリキュアの各シリーズと共通する。

そういう意味では、手慣れた日本のアニメの製作メソッドに沿っているんだろうけど、マーチャンダイジングが絡まないと、こうも純粋なお話を作れるのか、と思う。
(というか、現在の子供向け番組は、作品じたいに玩具の宣伝が入り込んでいて、かなり辟易する)

日本のアニメは、俗悪を垂れ流すこともあるけど、こうした宝石のような作品をときどき、出現させる。
もっと評価されてほしいと、切に願う。

Hall Om Mig

MADムービーのBGMは、Nanne Gronvall(ナンネ・グレンバル)の「Hall Om Mig」(Hold me now)。

調べてみたところ、この人、あのABBAのベニー・アンダーソンの息子であるペーテル・グレンバルの奥さんで、かつてはペーテルと「One more time」というABBA風味のグループをやっていたらしい。

残念ながら、日本のAmazonでは、CDは入手できないが、iTunes Storeで購入することはできる。

で、オリジナルのライブ映像は以下。

ニコニコ動画

YouTube

Tidirium Studio

「Princess Tutu – Hall Om Mig」のMADは、Anime Boston 2006において、Best of Showを受賞した作品。

作者は、Marisa Panaccioさん。
1981年生まれのコンピュータエンジニアで、2002年からAMV(MAD)を作っている。
彼女のAMV作品は、ホームページでも配布されている。

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動画共有サイトはアングラではなくなる

YouTubeやニコニコ動画のような動画共有サイトは、音楽共有サービスのNapSterや、ファイル共有ネットワークのWinnyなどとは、異なる存在となってきた。単なる、著作権侵コピーの場ではなく、良い作品を教え合い、その結果作品の販売が促進されるという、プロモーション効果が確実にある。

海外のコンテンツホルダーは早くから気がついていたし、国内でも角川グループはYouTubeと提携し、角川グループのレコード会社ランティスは、ニコニコ動画とも連携をはじめた。
もともと、日本のオタク業界(マンガ・アニメ・ゲーム・ラノベ)ではコミケやワンフェスなど、ファンのリスペクトから発した行動から新しいコンテンツやマーケットを生み出されてきた。
今後、こういった動きはどんどん加速していくだろう。

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投稿者:

ともゆき@zubapita

ともゆき@zubapita

作ったモノ 雑誌:月刊アスキー(デスク)、アスキー.PC(副編集長)、インターネットアスキー(編集長)、アスキーPCエクスプローラー(編集長) Webサイト:東京グルメ/ライブドアグルメ、映画を語ろう、本が好き 著書:「Twitter 使いこなし術」「facebook 使いこなし術」 最近は、株式会社ブックウォーカーにて、「BWインディーズ」をやってます。

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